収束するための条件として、どの状態からでも有限回のステップで他のどの状態にでもいけるという性質を持つ必要があります。これを既約性と呼びます。 元の状態に戻るために必要なステップ数の最大公約数を周期と呼び、全ての状態での周期が1であるようなマルコフ連鎖は非周期性を持つと言います。
収束条件 そして、次のような話が成り立ちます。既約かつ非周期なマルコフ連鎖は不変分布に収束する。
適当な条件の下で確率行列Pnは時間nを大きくしていくと不変確率分布Πに収束するというわけでした。 混合時間 全変動ノルムを用いて2つの分布の距離を評価することが出来る PnはΠに収束する ここから、どれくらいnを大きく取るとおおよそ収束したとみなせるかという考え方が必要になってきます。これが混合時間です。
ref 定常分布があるかどうかは次の3条件が必要です。