(1)HMO:
プライマリケア医、専門医、病院ともネットワークに所属し、加入者はネットワークに加入した医師や医療機関のみ利用できます。専門医の受診、病院への入院は、いずれもプライマリケア医を通じて行われます。 一般に年間免責(DEDUCTIBLE)がなく、一部負担金(COPAY)も少なくて済みます。医師への診療報酬が定額前払い制なので、疾病予防のための給付(PREVENTIVE CARE)も積極的に行われます。 患者さんの負担は比較的軽く済みますが、患者さんの希望するドクターがネットワークに所属していないかもしれないこと、病気になった場合にその医療費削減のために十分な検査や治療をしてくれないなどの不満を患者さんが持つことも少なくない、などが問題になっています。カイザー保険などはこのタイプに属します。
(2)POS:
ネットワーク外の医師や医療機関も利用できますが、その場合には年間免責額があったり、自己負担が増えたりします。ネットワーク内の医師への受診であれば、予防のための給付が積極的に行われます。 HMO と PPO の中間のタイプに当たります。
(3)PPO:
アメリカを訪れている日本人の方の多くが加入しているタイプです。HMO や POS と異なり、医師や医療機関を自分で自由に選んで受診できる点が魅力です。 但し、この場合も訪れようとする医師、医療機関がネットワーク内に属しているかを必ず確認することをお勧めします。定率負担が一般的ですが、ネットワーク内かネットワーク外かによって負担の割合が異なり、ネットワーク外の医師や医療機関を利用した場合、かなり自己負担が増えることになります。 また、ネットワーク内の医師であれば、年一回の診察、子宮がん検診、乳癌検診などの基本的な疾病予防のための給付(保険でカバー)を受けられることが多いようです。
(4)海外旅行者保険:
一般に渡米前に日本で加入する必要があります。契約時に定められた一定の限度額内では、海外滞在中の病気や怪我をほぼ100%カバーしてくれます。キャッシュレス提携医であれば、受診当日の自己立て替え金も必要ありません。また一般に受診する医師や医療機関の選択に制限がないのも魅力です。 但し、保険加入時にすでに患っていた病気についてはカバーされない、健康診断などの疾病予防のための給付は受けられない、子供の定期検診や予防接種がカバーされない、保険加入後に発症した病気でも一定期間以上は(例えば6ヶ月など)続けて診療を受けることができない、妊娠や出産費用についてはカバーされない、などの制限があります。
ベイエリア医療機関等リスト / サンフランシスコ日本国領事館
(1) こばやしクリニック (Kobayashi Medical Clinic)
小林秀一医師 (Dr. Shuichi Kobayashi)
(サンフランシスコ)
住所: 490 Post Street, Suite 1244, San Francisco, CA 94102
電話: (415) 699-6495
(シリコンバレー)
住所: 2490 Hospital Drive, Suite 105, Mountain View, CA 94040
電話: (650) 962-4630
*海外旅行者保険提携病院
公式サイト: www.kobayashi-naika.com 別のサイトヘ
(2) 日本ベイクリニック (Nihon Bay Clinic)
紀平昌保医師 (Dr. Masayasu Kihira), 矢野文子医師 (Dr. Ayako Yano)
住所: 40 North San Mateo Drive, San Mateo, CA 94401
電話: (650) 558-0337
公式サイト: www.nihon-bayclinic.com 別のサイトヘ
アメリカに居住していて、夜間や週末などに病気やケガなどの救急の事態が生じた場合に一体どうしたら良いのか、日頃から不安に思われている方が少なくないと思います。アメリカで、自分の担当医(PCP:Primary Care Physician)のオフィスの診療時間外に受診できる医療機関には、2つの選択肢があります。