Hiroki Naganuma

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夜間、休日の救急受診:Urgent Care Center について

  1. 一つは、いわゆる Hospital と呼ばれる大きな病院の救急部(Emergency Department; ED、Emergency Room; ER)です。通常、各市(City)には、Community Hospital と呼ばれる民間の基幹病院があります。地域によっては、University Hospital などの教育病院の存在することもあります。Stanford University Hospital などはこれにあたります。これらの大きな病院には、24時間オープンの救急部があり、救急専門医が24時間診療に当たっています。血液検査や各種の画像診断をその場で行うことができ、必要な場合には、そのまま入院することもできます。この一見良さそうな Hospital 救急部の大きな問題点は、待ち時間が非常に長いことです。救急部を訪れると、まず受付で、患者さんの重症度による振り分け(Triage と呼ばれます)が行われます。比較的軽症の患者さんは、実際の診察まで長時間待たされることが少なくありません。例えば腹痛で受診し、7時間も待たされた挙げ句、虫垂炎(盲腸)ということがわかり、緊急手術になったという話もあります。また、Hospital 救急部を受診すると、かなりの費用がかかります。アメリカの医療保険をお持ちの方は、通常の医師オフィスへの受診(office visit copay)よりも高額に設定された(ER copay)を支払えば済みますが、もし保険なしで受診したりすると、後日途方もない額の請求書を受け取ることになりかねません。
  2. 一方、簡単な外傷や軽症の病気などでは、いわゆる市中の”Urgent Care Center”で十分対応できることが少なくありません。Urgent Care Center は予約の必要がありません。一般に、Hospital の救急部に比べて待ち時間が短く、また、必要に応じて、簡単な血液検査や X 線検査もしてくれます。各種の医療保険を受け付けてくれることが多く、その場合の患者さんの copay などの自己負担額も、Hospital 救急部への受診よりも少なく設定されています

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