Hiroki Naganuma

博士号取得後(2026 年春見込み)のポジションを探しています

Université de Montréal, Mila で博士後期課程に在籍中の長沼大樹(Hiroki Naganuma)と申します。 Google DeepMind, Microsoft Research、LinkedIn などの米国でのインターン経験を通じ、 LLM や大規模分散深層学習の効率化・高速化、Out-of-Distribution (OOD) Generalization・Calibration、などの研究に携わってきました。 特に、HPC (High Performance Computing) のスキルを背景として、大規模な深層学習の問題や理解に取り組んでいます。 博士号取得(2026 年春見込み)後の就職先としてアカデミア・インダストリに関係なく研究ポジションを検討しています。興味をもっていただいた方はご連絡いただけると幸いです。

[CV (March, 2025)] / naganuma.hiroki@mila.quebec / [X(twitter)]

やってきたこと

1. Out-of-Distribution Generalization・Calibration のベンチマーク構築

深層学習モデルが学習時とは異なる分布(分布シフト)下でも性能を維持できるかを評価・改善することは、実運用での信頼性向上に直結します。

2. 最適化・学習ダイナミクスの解明

大規模非凸最適化問題である深層学習の収束性を理論的に捉え、実験で検証する研究を推進しています。

3. 学習アルゴリズムの制御による堅牢性と信頼性の向上

学習の安定性や汎化性能は、最適化される目的関数の曲率とも深く関連します。

HPC に基づく大規模ベンチマークと理論的枠組みを行き来しながら、現場で本当に役立つ堅牢な AI 手法を追究しています。 詳細は Web サイト にもまとめています。

経歴

2020 年 9 月よりモントリオール大学 コンピュータ科学専攻 博士課程に在籍し、Mila(Quebec - AI Institute)に所属しています(指導教員:Ioannis Mitliagkas 准教授)。 博士課程では主に、LLM を含む大規模分散深層学習や Out-of-Distribution (OOD) Generalization、不確実性推定(Calibration)に関する研究に取り組んでいます。

これまでに、米国でのインターンとして Google DeepMind にて 学習率スケジューリングの研究、 Microsoft Research Redmond (Phi Model Team)にて大規模言語モデルの基盤技術に関する研究、 LinkedIn AI Foundation Team(2021/22/23 年の各夏期)にて Calibration と OOD Generalization に関する研究を行いました。 日本国内では、ZOZO Research、CyberAgent AI Lab, DENSO IT Laboratory, IBM Research Tokyo, 理化学研究所 AIP などでの研究インターンを経験しました。

学部・修士課程では東京工業大学の横田理央研究室に所属し、2017 年に学士課程を Dean’s Award(情報理工学院長 奨励賞)、2019 年に修士課程を総代として修了。 HPC をベースとした大規模深層学習の高速化やスケーラビリティの研究を行っていました。 また、孫正義育英財団の第 1 期奨学生として学費・研究費・海外渡航支援を受けるなど、複数の奨学金・助成金に支援いただきました (日本学術振興会 特別研究員、重田教育財団、JASSO 海外留学支援制度(大学院学位取得型)給付型奨学金、JHPCN 萌芽的研究課題、TSUBAME グランドチャレンジなど)。

深層学習理論と大規模計算の両輪で研究を進めており、とりわけ最適化・汎化・学習ダイナミクス、および分布外汎化・キャリブレーション などに興味を持っています。 日本・カナダ・アメリカでの産学での研究経験をもとに、海外大学院進学の相談にも応じており、学部生・修士学生のメンタリングを継続的に行っています。

その他

研究助成・計算資源の獲得

ほか、多数の HPC プロジェクトに採択され、累計数十万 GPU 時間規模の大規模計算リソースを取得。

メンタリング・研究指導

国内外の学部生・修士学生 (Stanford・Caltech・University of Washington・東工大・京都大学・東京大学・立命館大学 など)の研究を指導し、 分布外汎化・不確実性推定・最適化などのテーマで共著論文を執筆

その他コミュニティ活動・社会貢献

今後について